sephton195のブログ

カナダで子育てしながら、日々感じたものを書き出しているブログです。心の内面の観察、実験、実行記録。

 【カナダって大きい、心も大きい】

 【カナダって大きい、心も大きい】

 

今日は朝、またズンバに行って、下の子のラクロスゲーム行って、夕方上の子のラクロスゲームに行って、食材の買い物を昼間行けばいいのに、だらだら過ごしてしまって、結局、夜買い物に行ってきてしまった。

 

で、買い物行く途中で、友達に届け物があったので、ちょこっとお友達のお宅によって、玄関で立ち話をしたんだけど、その話しているときは、今日の昼間何したか覚えていなくて、あれ?今日何したっけ?ん???って。笑

 

なんか、今日のことなのに、忘れてしまった。(;^ω^)

 

昨日と今日のことがごっちゃになって覚えていない、ってなって、やばいね、って二人で言って笑ったんだけど、ね。。。

 

身体はまだまだ元気っぽいけど、私の記憶力はやばいので、、、ん。。。これは、単に性格か。。。それともボケ老人??

 

まぁ、しょうがないな。記憶力が悪い自分も受け入れよう!

忘れちゃうんだからしょうがないもんね。

 

さて。

 

忘れないうちに、覚えていることを書き留めておこうと思う。

 

私にとっては、すごく衝撃的で、一生忘れない出来事と信じているけど、忘れる可能性も無きにしろあらずなので、ここに残しておきたい。

 

それは、私がカナダに移住して2年目の出来事で、一年ラングレーに住んだ後、旦那がビクトリアで仕事が決まったので、ビクトリアに引っ越して一年目のことだった。

 

旦那が初の海外出張でしばらく家を空けたので、私は当時ビクトリアにお友達がまだいなかったので、バンク―バーに住むお友達の家に、泊りに行ってきた帰りのことだった。

 

ビクトリアはバンクーバー島南端にある都市で、ブリティッシュコロンビア州の州都。バンクーバーからは、バスとフェリー、そしてまたバスに乗って帰るといった感じだった。

 

私は当時7時の最終のフェリーに乗るために、バンクーバーの街からトワッサンフェリーターミナル行きのバスに乗るのに、バス停でバスの運転手に聞き、バスに乗り込み、私の大の得意とする昼寝を始めた。

 

だいたい、いつも昼寝をしても、なぜか降りる直前には必ず目が覚めるように体が出来ているらしく、何も考えずにまた寝入ってしまった。

 

バンクーバーからトワッサンフェリーターミナル行きのバスには過去に何度か乗っていたので、なんとなく周りの風景は覚えていた。

 

ところが、バスが走行中、目が覚めると、なにやら、いつもとは違う景色があった。

 

バンクーバーからはもう大分離れ、民家の間をバスが走っている感じだった。

 

私は不安になり、バスの運転手さんのところまで歩いてゆき、「すみません。このバスはトワッサンフェリーターミナル行きですよね?」って聞いた。

 

すると、バスドライバーは「違うよ。これは、トワッサンビレッジ行きだよ」と答えた。

 

私は、え?ええええ???って。心臓がどきどきした。

 

すかさず、「私、バスに乗る時に、これはトワッサンフェリーターミナル行きですよね?って聞きましたよね」って言った。

 

すると、「違うよ。これは、トワッサンビレッジ行きだよ」って。

 

ががががーん。

 

その後またドライバーさんに「えーーー、でも乗る時に私、確認しましたよぉ」って言って、「あーどうしよう。最終のフェリー乗れないかもなぁ」って言って「ここからどうしたら良いですか?」って聞いたら、何やら、ドライバーさんは文句を言いながら他のバスのドライバーとトランシーバーで話し始めた。

 

何を言っているかよくは分からなかったけど、上手く私が、最終のフェリーに間に合うように、バスを走らせてくれると言った。

 

当時は、まだ英語がちゃんと理解できず、なんだかでも、おじさんが私のために上手くバスを乗り継げるように他のドライバーと連絡を取ったようだった。

 

「保証は出来ないけど、フェリーに乗れるように他のバスに乗り継げるようにしてみるからね」、っておじさんが、私に言ってきた。

 

さっき、不愛想な感じで話してたのに、えええ???なに?このおじさん、すごくいい人だったんだーって私はその時思った。

 

すると、今度は町から離れたあたりの人気の少ないバス停で、バスを待つ若いお兄ちゃんが立っていた。バスはその若いお兄ちゃんの前で停まり、本当はこのバスに乗る予定だったと思うのだけど、ドライバーがこんなことを言った。


「ちょっと急いでるから、次のバスが10分くらい(←だったかな?)で来るから、次のバスに乗ってもらってもいい?」って。


若いお兄ちゃんは、「はぁ」みたいな感じで、返事をし、ドアはすぐ“プシュー”という音を鳴らして閉まり、そのままバスはお兄ちゃんを置いて、走り出した。

 

ちょっと急いだ感じで。

それには私もびっくりした。

 

そして他にもバスには乗客が乗っていた。

 

なんだかよくわからない間に、バスはフェリー乗り場に向かうまっすぐな道に出て、目の前に大きな路線バスが停まっていた。

 

そして、ドライバーさんが、

「よし、お姉ちゃん(←っては言ってないけど、気持ち的にはこんな感じ。笑)、着いたよ。そっちのバスに乗って」みたいなことを言って、

私は、「本当にありがとうございました」って言って、

今度は、たっくさん人が乗ってる、大きなバスに乗り込んだ。

 

バスに乗ってる誰も文句も言わず、もしくは、私が英語力がなくて、たまたま何も聞こえなかったのか、とにかく、バスドライバーさんや、バスに乗っているみんな、誰も文句も何も言わなかった。

 

それらすべての出来事が、私にとっては本当に本当に、凄くて、感動して、公共バスなのに、こんなたった一人の私のために、こんな素晴らしいサービスをしてくれることってあるんだ、って、本当にびっくりした。

 

でも、私は英語もちゃんとそんなに喋れず、ただただ、「ありがとう」ってしか言えなくて、私はビクトリアに帰る最終フェリーにちゃんと乗れたのだった。

 

公共のバスで、他にも沢山人が乗っていたのに、どうやったらあんなことが出来たのか、たまたまトワッサンビレッジに向かうバスがたまたま、フェリー乗り場に向かうバスと路線が一緒だったのか、その辺はいまだによくわからない。


でも、私のためにフェリーに乗れるように繋いでくれた、カナディアンバスドライバーと、バスに乗っていた優しい乗客のみんなと、バスに乗れなかった若いお兄ちゃんの寛大な心を私は一生忘れないなぁって思った。

 

時々思い出して、あれは夢だったのかなぁって思う時があるけど、でも絶対ちゃんと起こった出来事だったはず。

 

カナダ人って、本当に凄いなぁって、優しいなぁって、大らかだなぁって、私はこの国に来て良かったなぁって思った日だった。

 

色々なところで出会う人の優しさに触れると、私も優しい気持ちになるし、その優しさを私もちゃんと周りのみんなに流してあげたいなぁ、返していきたいなぁって思う。

 

世界は優しいなぁって。


そんな優しい瞬間に出会えた私は幸せだなぁって思ってしまう。

 

”Unlock Yourself"

大きな国、大きな心、カナダっていいな。


写真。ビクトリア州会議事堂

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