sephton195のブログ

カナダで子育てしながら、日々感じたものを書き出しているブログです。心の内面の観察、実験、実行記録。

    【カッコつけマン】

    【カッコつけマン】

 

今日はお友達と二人で、昔働いていた日本食レストランにご飯を食べに行った。

 

すっごく久々に行くそのレストランは、働く人がみんなフレンドリーで、厨房にいる奥さんに挨拶をしに行くと、嬉しそうに満面の笑顔で私を迎えてくれた。

 

久しぶりに会うのが嬉しくて、なんだか会ってすぐ手を握り、そのまま手を繋いだままお互いの近況を話した。

 

奥さんは韓国人で、日本食レストランだけど、働いている人は殆どが韓国人。そして家族経営で、みんな仲良く、優しく穏やかな空気が流れていた。

 

奥さんは、何か多分色々私のことを褒めようと言葉を探して言ってくれていたのだろうけど、うまく英語の単語が見つからなかったようで、韓国語で表現してくれて、他の人に通訳してもらった。

 

はっきりとは分からなかったけど、でもきっと素敵なことを言ってくれているんだなーっていうのだけは、分かった。

 

すごくその気持ちが嬉しかった。

 

なんだか、昔働いていた時のことを思い出して、奥さんやオーナーによくしていただいたことを思い出して、また優しい気持ちになった。

 

私、本当は相手によってはシャイになるし、お喋り得意じゃないのに、以前そのレストランで働いていた時は、お客さんにすごく愛想を振りまいて、仕事が出来てる風を装って、カナダ人みたいに、フレンドリーにお客さんに接するようにしていた。

 

「カッコつけマン」

 

そう。私の中に、”カッコつけマン”いたなーって。

 

今日行ったレストランは、家から車で20分くらい東の方へ行ったところだけど、以前私が働いていた時は、まだレストランが引っ越す前で、家から車で5分くらいのところにあった。

 

子供が小学校へあがり、レストランに来るお客さんに、小学校でも見かけたり、会うようになると、なんだか少しずつ、自分に対する違和感を感じるようになっていた。

 

なんだかレストランで働く偽物の私と、子供の学校にいる、全然知らない人には話しかけない、フレンドリーじゃない自分とのギャップが、なんだか、私、本当は、誰にでも話しかけるようなフレンドリーなタイプではなくて、レストランでウエイトレスとして働く自分は、客ウケする人を装って、仕事が出来てる風を装って、偽りの自分でいる姿で、職場とプライベートの違いに、なんだか自分で苦しくなっていってた。

 

英語を話すときって、頭も使うしさぁ。。。。

 

あと、カナダのレストランって、ウェイトレスの人は、積極的にお客さんに話しかけたりしているように見えるから、私もそうなりたいって頑張ってたから。

 

そのうち、新しくウエイトレスの若い頭の良い女の子が入ってきて、あっという間に仕事を覚え、勿論英語はカナダ人並みに流暢で、私は長く働いているのに、全然容量も悪いし、英語もちゃんと喋れないし、お客さんの対応もちゃんと出来ないし、って勝手に自分で、出来る子と比べてた。


自分が出来ない、って、しかも、本当は私、そんなに誰とでも話せるようなフレンドリーな人じゃないし、ってだんだん苦しくなっていったのを思い出した。

 

オーナーやその奥さん、一緒に長く働く人たちは、みんなとっても優しくて、私、かわいがってもらっていたと思う。

 

その仕事が出来る優秀な子は、長く働く他のおばちゃんの仕事の出来なさが気になるらしく、時々、仕事の出来ないおばちゃん達のことを指摘しはじめるのが耳に入るようになってきた。

 

だんだん、それが、きっと、この子、私のことも、仕事が出来ない人、って言ってるんだろうなぁって思うと、ますます出来ない自分になっていっていた気がする。。。

 

「出来ない自分」って思うと、どんどん「出来ない自分」が仕上がっていって、そう思うと、なんだか今までしなかったミスまで時々するようになって、心が穏やかじゃなかったのを思い出した。

 

ふぅ。

 

ずっと、この気持ち、認めたくなくて、なんだか、「出来ない自分」を認めるのが痛すぎて、今まで言えなかったけど、なんだか、カッコ悪い自分も告白できて、よかったかなぁって思う。

 

出来ない自分を認めると、もともと私って出来ない子って、本音の部分では思ってるのに、さらにそれを認めると、もっと痛すぎて、イタタタタってなると思って、この気持ちは封印してた。

 

なんだか、心ざわつく。

 

カッコいい自分でいたいなぁ。

 

カッコ悪い自分、って駄目だって思ってるんだなぁ。

 

心乱れると、すぐ小さなことでもミスするんだ、私。

 

でも私なりに頑張ったと思うなー。

 

一生懸命だから、いつも良くなりたいっていう気持ちがあるから、カナディアンみたいに、英語流暢に話したい、とか、お客さんに気持ちよくレストランで過ごして欲しいっていう気持ちがあるから、私なりにフレンドリーに話せたし、お客さんもみんな優しい人ばっかりだった。

 

オーナーや奥さん、働く人にもみんなに恵まれてたと思う。

 

自分の心の中に、ジャッジマンと、他人と比較して、自分が劣っているって思うから、苦しくなってたなぁって思うし、自分が調子の良いときは、ほんと、色んな人と色んなこと話せて、お客さんに顔覚えてもらえて、色んな話したり、とっても楽しかったなぁ。

 

私はすぐ自分で自分のハードルあげちゃうのかなぁ。

 

そのまんまの自分で、ずーーーっとカッコつけずに居れたら、一番楽ちんで、一番ミスないし、逆にフレンドリーで、楽しいんだけどなぁ。

 

なんなんだ、このカッコつけマンは???

 

カッコつけマン出てくると、逆に、ミスする、みたいな。

 

落ち着け―私―――。

 

そのまんまでいいんだよー。私―――。



もぉ苦しくなったら「相田みつを」を登場させて


「良いじゃないかぁ。人間だもの

と労ってあげようと思う。


カッコつけたくて、人に自分をよく見せたくて"孔雀の羽"を大きく広げたくなる。


可愛いじゃないか、私。笑


また、羽広げちゃったね、って。


そんなことを思ったなー。


 

今日は、オーナーの息子さんが、サービスで、刺身の盛り合わせいっぱいくれて、すっごく美味しかったし、日本で食べるお刺身より美味しいんじゃね??なんて思ってしまった。

 

いやぁ。ほんと、美味しかったなぁ。

 

 

”BE YOU, the world will adjust"

カッコつけようと思うと逆にカッコ悪くなる私。。。とほほほほ。

 

写真。今日サービスでご馳走になった刺し身の盛り合わせ。美味しかったー💗

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